1997 Fiscal Year Annual Research Report
担体付金属および金属酸化物粉体触媒によるCO_2の水素化とNO_Xの分解反応
Project/Area Number |
08650930
|
Research Institution | Aichi Gakusen University |
Principal Investigator |
梅田 昭司 愛知学泉大学, 家政学部, 教授 (60115392)
|
Keywords | Hall Effect Generator / 磁気化学的な方法 / 触媒の磁化率の変化 / NO_X分解反応のメカニズム / NO_X-H_2系、及びNO_X-CO系 / NO_X分解反応の動力学 |
Research Abstract |
ガスの吸着,および気相反応による遷移金属を含む触媒表面の磁化率の変化について、Hall Effect Generator回路を用いて測定した。吸着種が触媒表面siteに化学吸着している状態、および吸着種1原子当り遷移金属原子の電子スピンをキャンセルするボ-ア磁子数E(イプシロン)を求めた。Eの値が遷移金属の結晶子の大きさ、担体の種類に関係なくある一定範囲内の値を示すこと、Eの値は遷移金属粒子と担体との相互作用により多く依存すること、Superparamagnetismの範疇を外れたより大きな結晶子を持つ触媒では、Eの値は吸着量の増大に伴い減少することが明らかとなり、Weiss,Forrer型の磁化測定装置を用いた米国カリフォルニア大学のP.W.Selwood教授の結果より、より広い範囲の試料につき知見をえた。えられた結果につき、現在、学会誌に投稿中である。 CO_2の水素化については、各種担体付ニッケル触媒を中心にメタネーション反応の動力学的研究を行ない、比較的低圧域における気相反応のメカニズムにつき結論をまとめ、学会誌に投稿準備中である。 NO_Xの分解反応については、平成9年4月の中間報告で述べた通りの事情によりNO検出精度が限界付近でオペレートせざるをえず、気相の圧力範囲を当初計画していた10〜50Torrより100Torr以上にアップさせるなどにより、装置の検出精度により近い実験条件を設定し、さらにメーカーの島津製作所技術部に協力を求め、検出力のスケールアップに努めている。平成10年度中に結論がえられるよう鋭意努力中である。
|