農村集落におけるグループ文化活動の実態と意義に関する研究

1996 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 08660267
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• Research Institution: Kyoto University
• Principal Investigator: 祖田 修 京都大学, 農学研究科, 教授 (40081111)
• Keywords: グループ文化活動 / 伝統行事 / 農村地域活性化 / 定住の場

Research Abstract

本研究は、農村集落で次々と生まれている新しいグループ文化活動と伝統行事の活動の状況について、その実態を把握するとともに、そうした文化活動が農業・農村の活力を引き出す相互作用について研究しようとするものである。このことは農村地域か、若者を含む人々の定住の場として適切な生活環境として形成されつつあるかどうかを見ることにもなる。
このような問題意識に立って、兵庫県氷上郡青垣町におけるグループ文化活動の実態、村づくりの動きなどを調査した。また佐賀・福岡地域における減農薬稲作運動が、地域の文化活動グループの中から生れ、育ったことを重視し、その経過や内容を調査した。
さらに農村地域におけるグループ文化活動に関連する資料の収集、各方面の人からの聴き取りなどを行ない、多くの資料を蓄積することができた。次年度もこうした作業を継続し、農村地域とくに集落を中心にしたグループ文化活動とその地域活性化に果たす役割を定式化したい。