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1996 Fiscal Year Annual Research Report

コレラ菌の定着因子

Research Project

Project/Area Number 08670309
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

岩永 正明  琉球大学, 医学部, 教授 (00112384)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 本馬 恭子  琉球大学, 医学部, 助手 (90253955)
仲宗根 昇  琉球大学, 医学部, 助手 (80175497)
Keywordsコレラ菌 / 定着因子 / LPS糖鎖 / 線毛
Research Abstract

1.Vibrio cholerae non-O1(V14株)が腸上皮付着性の線毛を有し、その抗原物質がコレラ菌の細胞質中に見出されたので先ずその抗原物質をコレラ菌から分離精製し同定することを試みた。Cytosolを収集し電気泳動および各種クロマトグラフィーにて精製を試みたが多くの類似蛋白が常に伴在しており未だに精製標品を得ることに努力している状況である。
2.コレラ菌のO抗原糖鎖と腸上皮蛋白の結合による菌の定着を想定した場合、O抗原糖鎖をブロックすることにより菌の定着が阻止されるはずである。抗加熱死菌血清から得たIgGのFab分画で処理したコレラ菌と無処理コレラ菌のウサギ腸上皮に対する定着を比較した。その結果、クラシック株O395では無処理菌の定着指数76(〕Y.+-.〔)19に対してFab処理菌の定着指数は7(〕Y.+-.〔)3であった。しかしエルトール菌株86B65を用いると無処理菌41(〕Y.+-.〔)26、処理菌39(〕Y.+-.〔)45、また別のエルトール菌93LA7株を用いると無処理菌29(〕Y.+-.〔)20、処理菌8(〕Y.+-.〔)9であった。即ちO抗原をブロックすると菌の定着率が減少する傾向が見られるものと見られないものが有る。その理由はコレラ菌のO抗原が多様性に富んでいるためか、それとも単なる実験データのばらつきと見るべきかは今後の課題であろう。さらに抗血清中のIgGのどれだけが抗O抗原抗体であるかも未知であるため正確なdose responseが不明であることなどの問題を残した。そのため抗O抗原モノクローン抗体のIgGを使用する方向で研究を進めたが、確立した4つのクローン全てがIgM産生クローンであり、Fab分画の採取が思うようにいかなかった。現在IgG産生クローンの確立を急いでいる。

Research Products

(1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Tetsu Tmashiro: "Purification and characterization of a pilus of a Vibrio cholerae strain : A possible colonization factor" Infection and Immunity. 64・12. 5233-5238 (1996)

URL: 

Published: 1999-03-07   Modified: 2016-04-21  

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