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1998 Fiscal Year Annual Research Report

自己免疫疾患におけるprolactinの免疫担当細胞を介した疾患修飾作用機序

Research Project

Project/Area Number 08670531
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

岡田 純  北里大学, 医学部, 助教授 (50118791)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田中 住明  北里大学, 医学部, 助手 (80265595)
近藤 啓文  北里大学, 医学部, 助教授 (70124922)
Keywordsprolactin / Sjogren症候群 / helper T細胞 / Th1細胞 / STAT5
Research Abstract

1. T細胞およびB細胞上のprolactin受容体の発現、発現調節の異常の有無を明らかにするため、prolactin受容体に対するmonoclonal抗体を用いて、シェーグレン症候群(SJS)患者のT細胞上の、PRL受容体の発現状態をFASCを用いて検討した。しかし、健常人と、SJS患者との間にはTリンパ球上のPRL受容体の陽性細胞数、発現量には有意差はなかった。従って、本症においていは、prolactinがより強く、Th1細胞を優位の状態に誘導している原因として、prolactinの受容体の発現の異常は認められなかった。
2. 次ぎに、prolactinによるTh1細胞の誘導している機序を、明らかにするため、受容体から細胞内の伝達系の異常により亢進した反応がみられるなどの可能性が推測された。PRLは、リンパ球上で受容体に結合し、細胞内のSTAT5を誘導することが知られている。そこで、prolactin刺激、リンパ球より、immunoprecipitationにより、STAT5を回収し、抗STAT5抗体を用いた、Western blotにてその発現量を検討した。健常人にくらべシェーグレン症候群では、STAT5の発現は有意に多かった。
シェーグレン症候群(SJS)患者のリンパ球内で、SJSではprolactin Stat5の伝達系が亢進しており、その結果、IL-4の産生を抑制し、INF-γの産生優位となっている可能性がある。しかし、TH0よりTh1細胞を誘導しやすいのかは明らかでなく、今後、明らかにしなければならない課題である。

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Published: 1999-12-10   Modified: 2016-04-21  

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