1998 Fiscal Year Annual Research Report
初代無血清培養系を用いた脂肪細胞分化の検討:G蛋白とCキナーゼの作用を中心に
Project/Area Number |
08670914
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
篠原 治 東海大学, 医学部, 助教授 (40129466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 千鳥 東海大学, 医学部, 講師 (80189860)
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Keywords | Cキナーゼ / 脂肪細胞 / 細胞分化 / G蛋白 |
Research Abstract |
【はじめに】肥満発症機転の細胞生物学的機序の解明を目的として,引き続き,Cキナーゼ(PKC)の分化に及ぼす作用と,G蛋白発現の変化につき検討した. 【方法】生後6-8週齢の雄SDラットより得られた脂肪前駆細胞を無血清下で培養した.培養開始後1日おきに培地を交換し,種々の因子を添加し,脂肪細胞への分化を検討した.PKC活性はEUSA法により測定した.G蛋白の分子種発現は,各分化段階の細胞全体の蛋白をSDS-PAGEによる電気泳動後,各分子種に特異的なポリクローナル抗体を用いたイムノブロツティング法により検討した. 【結果】(1)PKC活性の分化に伴う検討では,分化段階に応じた総活性,シトソールあるいは膜分画活性に変化は認められなかった.(2)各種G蛋白関連抗体を用いたイムノブロッティング方での検討では,Gαs,Gαi1,GQi2,Gαi3,Gβ.Gγlは脂肪細胞への分化に伴った発現の変化は認められなかった. 【結論】今回の検討ではG蛋白の脂肪細胞分化に伴う発現の変化は認められなかった.
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