1996 Fiscal Year Annual Research Report
携帯型加速度センサーを用いた小児の日常活動性の評価と運動処方
Project/Area Number |
08670924
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
福原 仁雄 近畿大学, 医学部, 助手 (10228926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 毅 近畿大学, 医学部・附属病院, 助手 (30268403)
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Keywords | 加速度センサー / 日常活動性 / 呼気ガス分析 / 運動負荷試験 |
Research Abstract |
昨年までの研究成果を踏まえて(平成6〜7年度科学研究費補助金の研究実績報告書で報告済み-課題番号06670842)、さまざまな身体活動による運動量を定量するために携帯型の運動量計の開発を進めている。従来使用している運動量計は、呼気ガス分析装置やデータレコーダーとケーブルで接続されているため、小児の日常的な運動の評価には適さない。このため、運動量計自体にデータを蓄積する装置を搭載したいが、アナログデータをそのままの形式で保存するには記憶容量の上で限界がある。したがって、従来はシグナルプロセッサによって加速度や心拍数といったデータのデジタル化を行っていたが、これらのデータを運動量計内でデジタルデータに変換してメモリーに蓄積する機能を持たせる必要がある。本年度は、これらの装置の実現のために、プログラムの作成と、必要なメモリー容量の計算、必要電源の計算、心拍数の計測方法についての基礎実験などを行った。その結果、約12時間の運動量と心拍数を同時にメモリー内に保存できる形態型運動量計の開発が可能である見込みが得られ、現在ハードウエア制作業者との打ち合わせを行っている。新型の運動量計は1997年夏頃には完成する予定であり、この運動量計を使用して、(1)従来の運動量計との相関についての検討、(2)小児の日常身体活道の運動量計測、(3)病児に対する運動処方への応用の可能性についての検討などを行っていく予定である。
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