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1996 Fiscal Year Annual Research Report

毛伸長因子としてのT細胞の役割に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08670991
Research InstitutionKansai Medical University

Principal Investigator

井上 陽子  関西医科大学, 医学部, 助手 (60278611)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 堀尾 武  関西医科大学, 医学部, 教授 (90026914)
Keywordsnude mouse / hair growth / Tlymphocyte
Research Abstract

胸腺はその発生のそれぞれの時期に限られたT細胞を末梢に放出する。われわれは、ヌードマウスの腎被膜下に同系正常マウスの胎生期の胸腺を移植すると、レシピエントマウスに発毛を誘導することを報告した。この系では、レシピエントマウスにCD4或いはCD8T細胞のみならず、胸腺依存性のT細胞発生の中で最も早期に分化するT cell receptor (TCR) γδ T細胞が再建された。
1)ヌードマウスにTCRγδ T細胞を含む同系正常マウスの胎生14日目の胸腺、ならびにそれを含まない胎生19日目以降の新生児胸腺を移植した群を作成したところ、発毛の周期には変化を認めなかったが、胎生期胸腺を移植した群でより長い毛幹を観察した。
2)正常同系マウスの脾臓にはTCRγδT細胞は約1%含まれるが、そのほとんどはTCRαβ T細胞である。正常同系ドナーマウスの脾臓より遊離T細胞を調整し、ヌードマウスに経静脈投与したが、有意な発毛を誘導できなかった。
以上の結果より、われわれの実験系で発毛誘導により重要であるのは、T細胞のなかでTCRγδ T細胞である可能性が示唆された。すでにわれわれは発毛を誘導し得たヌードマウスの表皮内にT細胞がみとめられることをFACS法により確認、報告しているが、今後以上の実験について皮膚内での局在や産生サイトカインにつき検討していきたい。

URL: 

Published: 1999-03-07   Modified: 2016-04-21  

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