1997 Fiscal Year Annual Research Report
放射線腫瘍学における広域マルチメデイア情報化基盤整備のための基礎研究
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08670994
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
白土 博樹 北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (20187537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲邑 清也 大阪大学, 医学部, 教授 (90203207)
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Keywords | 放射線治療 / 遠隔医療 / 画像転送 / 画像評価 / ISDN / 広域データベース |
Research Abstract |
放射線腫瘍学の専門性を重視した地域間ネツトワークの構築により、高いレベルの放射線治療を実現することを目的とした。放射線治療では、さまざまな癌を扱う割には、医師数が少なく、臓器専門性を生かした医療ネツトワークが有効であると予想される。われわれは、専用回線を用いてプライバシーを保持したままコンサルトできるためのネットワークの基礎を構築した。基幹病院として北海道大学に画像情報サーバを置き、他病院2設置とISDN、一般回線にて相方向の情報伝送を可能にした。さらに携帯端末を用いて、コンサルトされる医師は、病院以外の場所でも一般回線あるいはPHSを介して画像情報を見ながら、指示を与えることができるようにした。画像伝送速度は、JPEG圧縮により、実用に耐えうることが示され、国に(高知<->札幌)、国外(ソウル<->札幌)での画像参照を可能とした。特に伝送されたリニアコグラフィー画像で治療位置の確認が可能かどうかを評価するために、ROC解析を行い、その信頼性が、施設内にてフィルムを用いて行う場合と変わらないことを示した。患者の診察を実際にビデオを介して行う必要がある場合も、頭頸部腫瘍の肉眼的観察は可能であることが示された。伝送された画像を用いた治療計画、CT画像上の線量計算も可能になり、その運用を効率的に行うための基礎を確立した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 橋本 井子: "「Tele-radiotherapyネットワーク構築の試み" 日本放射線腫瘍学会誌. 9.補. 250-250 (1997)
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[Publications] Shiga T.: "Clinical application of the computer picture archiving and communicating sustem to stereotatcic radiosurgery" J.Digital Imaging. 9. 119-122 (1996)
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[Publications] Shirato.H: "Stereotactic irradiation without whole-brain irradiation for single brain meta stasis" Int.J.Ruaiat.Oncology.Biol.Phys. 37. 385-391 (1997)
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[Publications] Shirato.H.: "Analysis od long-term treatment of intracranialgerminom" Int.J.Radiat.Oncol.Biol. 37. 511-515 (1997)
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[Publications] Kawashima,K.: "Stereotactic irradiation using a linear aceelerator for prain inetastasis from renal cell carcinoma" Int.J.Clin.Oncol. 2. 73-76 (1997)
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[Publications] Kaneko,M: "Scintingraphic evaluation of long-term salivary function after bilateral whole parotid gland irradiation in rodiotherapy" Oral Oncology. (in press). (1998)