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1996 Fiscal Year Annual Research Report

遷延性アルコール離脱症候群の画期的治療法

Research Project

Project/Area Number 08671115
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

恵紙 英昭  久留米大学, 医学部, 助手 (40248406)

Keywordsフルマゼニル / 遷延性アルコール離脱症候群 / アルコール性肝硬変 / 肝性脳症
Research Abstract

遷延性アルコール離脱症候群に対するフルマゼニル注射液の持続投与の効果について検討を行った。
〈対象と方法〉平成8年度は、長期飲酒によるアルコール性肝硬変があり断酒後アルコール離脱症候群を呈し、その後肝性脳症へ移行し意識障害が遷延した5症例とアルコール性肝硬変がなく断酒後にアルコール離脱症候群が遷延した1症例に対してフルマゼニル注射液の持続投与を行った。投与期間は各症例の意識障害の程度によって検討を行った。意識障害の程度を昏睡度分類、せん妄評価尺度やCIWAなどで評価し、さらに脳波でも確認した。その後まずフルマゼニルの0.5mg単回静脈内投与にて意識障害の改善を確認した後、フルマゼニル1.5〜5mg/dayを持続点滴投与した。投与翌日に再び意識障害の程度を昏睡度分類や脳波で確認した。さらに意識障害が持続するようであればフルマゼニルの持続点滴を継続した。意識障害の改善に応じてフルマゼニルを漸減中止した。
〈結果〉全症例においてフルマゼニル単回投与直後および1日間の持続投与翌日には意識障害および脳波の改善傾向を示した。症例において投与日数の差はあったものの意識障害の完全な回復と脳波の改善を確認した。アルコール性肝硬変の肝性脳症に対するフルマゼニルの治療効果において、症例数も重ねられ、その結果は著明であり、症状評価、脳波検査や生化学検査状況も当初の目標を達成しつつある。また海外で報告されているような肝性脳症の原因といわれているベンゾジアゼピン類似物質の測定もフルマゼニル投与前後で測定中である。
〈研究発表および平成9年度以降〉平成9年9月の日本アルコール精神医学会において研究成果を発表し投稿予定である。さらに平成9年度以降はアルコール性肝硬変のないアルコール離脱症候群の遷延する症例に対してフルマゼニルの持続投与を検討する。

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Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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