1996 Fiscal Year Annual Research Report
Poly-sulfone中空系素材を利用したbio-hybrid型人工膵臓の開発
Project/Area Number |
08671379
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
中井 一郎 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (30188867)
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Keywords | 膵ラ島移植 / 異種移植 / 人工膵 / 免疫隔離 |
Research Abstract |
I. polysulfoneの組織親和性:polysulfone中空糸をラットの腹腔、後腹膜腔、大網(密着)、皮下、筋肉(腹直筋)に植え込み、経時的にそれぞれの部位での周辺の線維化の程度を組織学的に検索した。その結果、腹腔内が最も繊維化の程度が軽度であり、1カ月までは次第に進行するものの、それ以後はほぼ一定であった。II.初期人工膵モジュールの作成:内径:300μm、膜厚:80μm、細孔径:0.1μmのpolysulfone中空糸を180本束ね、全長:15cm、有効長10cm、有効膜面積:170cm2の人工膵モジュールを作成した。III.糖尿病ラットへの人工膵モジュールの移植: (1)糖尿病ラットの作成:移植前7-10日前にstreptozotocin (55mg/kg)を投与し、非空腹時血糖>400mg/dlとなったものを糖尿病ラット(Lewis)としてレシピエントに供した。(2)ラ島の分離採取:ラ島のドナーとして、ラット(同種同系: Lewis)、ハムスター(異腫、concordant)を用いる。collagenase (Sigma typeXI)消化法およびdextran非連続濃度勾配・遠心分離法によりラ島を分離採取した。ラットでは700個/匹、ハムスターでは500個/匹の採取がほぼ可能であった。(3)人工膵モジュールの移植:約3700個のラ島(モジュール内でのラ島の凝集を防止するため、ラ島を2%アガロースで分散させる)を封入した人工膵モジュールを糖尿病ラットの主として腹腔内に移植した。同系のみならず異腫(cocordant)であっても1カ月までは空腹時血糖をほぼ正常に維持できることが確認でき、中空糸内にviabilityを保ったラ島の存在が認められた。
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Research Products
(1 results)