1997 Fiscal Year Annual Research Report
食道癌に対する低侵襲手術としての「腹腔鏡下食道切除-腹腔鏡下胃管作成術」 の開発
Project/Area Number |
08671418
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
井上 晴洋 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90280966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹下 公矢 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (40133110)
吉野 邦秀 東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (10134678)
河野 辰幸 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (00186115)
永井 鑑 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10251505)
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Keywords | 食道癌 / 胸腔鏡下食道切除術 / 胸腔鏡下胃管作成 / 鏡視下手術 / 鏡視下食道切除術・再建術 / Hand‐assided leparos copic Surpeuy |
Research Abstract |
この2年間、胸部食道癌の標準術式である右開胸開腹食道亜全摘胃管再建術をすべて鏡視下に行うことを目標として、これまで実験的、臨床的検討を進めてきた。すなわち胸腔鏡下食道切除術は既に術式をさせており、従来より困難といわれている腹腔鏡下胃管再建術に取り組んできた。その結果、「片手補助下腹腔鏡手術 (Hand‐assisted laparoscopic surgery : HALS ) 」を導入することで技術的問題を解決し、1997年5月2日に「鏡視下食道切除・再建術」、すなわち「腹腔鏡下食道切除術、胸腔鏡下胃管再建術」を同一症例に同時に施行し、成功した(本邦初、世界初)。患者は1年を経過した現在も再発の兆候なく健在で元気に仕事をしている。したがって、「鏡視下食道切除、再建術」の術式を開発するという本研究のテーマは達成されたと考えている。今後は術式の更なる確立と発展のため、研究を継続したい。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 井上晴洋ほか: "気管食道科領域における鏡視下手術 '96" 日本気管食道科会報. 48. 134-134 (1997)
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[Publications] 井上晴洋ほか: "鏡視下食道切除・再建術" 手術. (手術中).
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[Publications] 井上晴洋ほか: "超拡大内視鏡で視る食道上皮内癌" 細胞. 29. 443-445 (1997)
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[Publications] 井上晴洋: "食道腫瘍-胸腔鏡的・腹腔鏡的アプローチ" medicina. 34. 432-433 (1997)
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[Publications] Harauhiro Inoue at al: "Ultra‐high magrifcation endoscopic ofservation of carcinon" Digestive Endoscopy. 9. 16-18 (1997)
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[Publications] Harauhiro Inoue at al: "Absorbable and self‐expandirg esophageal stent" Digestive Endoscopy. 9. 26-28 (1997)
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[Publications] 井上晴洋ほか: "早期食道癌内視鏡ハンドブック" 中外医学社, 333 (1997)