1996 Fiscal Year Annual Research Report
ストレスに関連した頭頚部領域の慢性筋痛治療法に関する検討
Project/Area Number |
08672250
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
藤澤 政紀 岩手医科大学, 歯学部, 講師 (00209040)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 葉 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (50265170)
石橋 寛二 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (90018771)
|
Keywords | 顎関節症 / 慢性筋痛 / 心理テスト / VAS / スプリント / 理学療法 / 圧痛閾値 / EMG |
Research Abstract |
被験者と実験方法:頭頚部の慢性筋痛を主訴に岩手医科大学歯学部付属病院第二補綴科を受診した顎関節症患者29名(男性9名、女性20名、平均年齢44.3±18.4歳)を対象に、各種治療法の治療効果を比較するために初診時の臨床所見、Visual Analogue Scaleによる主観的評価、咀嚼筋筋電図、咀嚼筋圧痛閾値、による評価を行った。 結果 1)Visual Analogue Scale:支障なしを0、もっとも支障有りを100と設定したVASでは日常生活支障度53.6±23.7、開口度42.0±28.2、自発痛28.5±28.6、咀嚼時痛56.4±25.9、開口時痛59.3±28.1であった。同じ設定で筋痛に限定せずに顎関節症患者253名の主観評価を調べた栗橋らの結果とほぼ同様の傾向を示した。 2)心理テスト:CMI、Y-G、SDS、MASの4種類の心理テストによる心理特性を分析した。心理テスト記入に同意した10名中8名は何らかの心理テストで正常者の範疇から逸脱した所見を示した。 上記の結果に加え、現在分析中である咀嚼筋筋電図と圧痛閾値を加え、治療開始前の状態を客観的に示すパラメータとして、治療後のデータと比較する予定である。治療後の評価については、現在治療途中のケースが多いため、治療法ごとの治療効果比較と併せて、平成9年度に報告の予定である。
|