1998 Fiscal Year Annual Research Report
頚動脈像の抽出処理を施したパントモグラフィを用いた循環疾患リスク評価に関する研究
Project/Area Number |
08672292
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
伊藤 弘通 東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (40110720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
誉田 栄一 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (30192321)
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Keywords | orthopantomography / cardio-vascular disease / calcic carotidartery / computed radiography |
Research Abstract |
高齢化社会の到来とともに,歯科治療時の偶発症発生率も増加傾向を示しつつある.この傾向は,高齢になるにしたがって,循環器疾患を合併している患者の歯科受診が増え,歯科治療の痛み刺激や不安によって,思わぬ循環器変動が惹起されることによることが多い.このような偶発症を未然に防ぐためには,循環器疾患の合併の発見と重症度の評価が重要となる. 研究者らは,歯科パントモグラフィに稀に描記される頚動脈洞の石灰化像を利用して,この循環器疾患のリスク評価の確立を試みている. その結果,頚動脈洞の石灰化の評価には,従来より用いられているパントモグラフィの撮影条件よりも,CR画像の方がより鮮明に観察することが可能であった.CR画像の条件としては,階調タイプAを使用し,周波数強調は,周波数ランク7,強調タイプT,強調度5の条件でより鮮明に頚動脈洞の石灰化を発見することが容易であった.よって,この条件によるCR画像のパントモグラフィは,患者の循環器疾患のリスク判定に有用であると結論された.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 上田 裕: 有病者高齢者治療マニュアル(医歯薬出版). 284 (1996)
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[Publications] 永野真理子: "静脈内鎮静法後に痙攣を繰り返した脳性麻痺の一症例" 日歯麻誌. 25・4. 597 (1997)
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[Publications] 伊藤 弘通: "手術室リアルタイム監視解析システムMONALIZA" 臨床モニター. 7・S. 42 (1996)
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[Publications] 杉本和也: "経静脈性造影CT検査時の偶発症と救急バックアップ体制" 日歯麻誌. 24・4. 709 (1996)