1996 Fiscal Year Annual Research Report
食事摂取時間帯の差による食事性産熱(DIT)の変化について
Project/Area Number |
08680069
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Nakamura Gakuen University Junior College |
Principal Investigator |
今井 克己 中村学園短期大学, 助教授 (60203288)
|
Keywords | 食事性産熱 / DIT / エネルギー消費量 / 日内リズム |
Research Abstract |
一定の栄養素組成の流動食を朝食時7:40、昼食時11:40、夕食時17:40、夜食時23:40に投与しそれぞれ8:00〜、12:00〜、18:00〜、24:00〜、6時間エネルギー消費量を測定し、食事性産熱(DIT)の変化をみた。 1.被験者は、平均年齢19±1.3歳の健康な青年男子6名であった。それぞれの身体的特徴の平均値は、身長169.2±4.7cm、体重57.3±5.6kg、BMI19.8±1.5、LBM44.0±4.1、%FAT22.2±1.9であった。 2.被験者の基礎代謝量の平均値は、1245±64kcal/day、体重当たりでは22.2±2.5kcal/kgであった。 3.心拍数の変化は、各群(朝食後、昼食後、夕食後、夜食後)を通して食後すぐに上昇がみられたが、特に朝、昼食後については、ベースの値と比較し有意な高値を示した(p<0.05)。 4.換気量は、各群とも食後すぐに上昇を示し、朝、昼、夕食後では食後1時間までにそれぞれ7.311/min、7.471/min、7.731/minと各ベースに対して有意な上昇がみられたが(p<0.05)、夜食後ではみられなかった。 5.エネルギー消費量は、朝食後においては食後2時間で1.22kcal/minと最高値を示し、食後5.5時間までベースに対して有意に高値を示した(p<0.05)。昼食後においては、食後2.5時間で1.21kcal/minと最高値を示し(p<0.05)その後2時間同レベルを維持した後徐々に減少した。夕、夜食後においては、全体的に朝、昼食後よりエネルギー消費量が少なかったが、変化は同傾向を示した。 6.各食後の投与量当たりのDIT%は、朝食後13.9%、昼食後12.8%、夕食後9.8%、夜食後8.5%となり、夕、夜食後DITが低値を示した。
|