1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08680089
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
藤澤 邦彦 筑波大学, 体育科学系, 教授 (20015720)
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Keywords | 地域保健 / スポーツ実践 / 運動実践 / 高齢者の健康 / 意識調査 |
Research Abstract |
生涯健康の実現に不可欠である運動を生活化する一手段として、スポーツの実践がある。特に高齢者の保健、スポーツ対策の中心は地域社会にあることから、町レベルの自治体の取り組みが高齢者の健康、体力に影響を与えていると考えられる。一昨年は地域の自治会活動が活発な地区での調査、昨年は地域の保健婦かつどうが活発な地区での調査を実施してきたが、本年は地域の体育指導員が積極的に活動している兵庫県相生市の上町地区住民を対象に、「健康・スポーツ等に関する意識調査」を実施した。 平成10年7月、兵庫県相生市上町地区において、地区内の60歳以上の高齢者全員を対象に、留置法による調査を行った。有効回答は男子187名、女子212名、計399名であった。主な調査結果は次の通りである。 1. 健康実態:自覚的健康状態が「良好」と答えた者は全体で67.2%、自覚的体力が「ある」と答えた者は全体で44.9%であった。 2. 健康行動:健康のために「運動を行っている」者は全体で17.5%、「スポーツを行っている」者は8.6%であった。 3. 健康意識:運動不足を「意識している」者は全体の65.7%、身体活動が「好きな方である」と答えた者は全体で70.7%であった。しかし今後、新たなスポーツの実践に対する「願望がある」者は全体で6.8%であった。 本調査地域においても、運動・スポーツの実践的な指導の必要性が認められた。
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