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1997 Fiscal Year Annual Research Report

高度科学・技術社会におけるイシューズ指向の新しい科学教育解明の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 08680194
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

長洲 南海男  筑波大学, 教育学系, 教授 (90018044)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 今村 哲史  山形大学, 教育学部, 講師 (00272055)
Keywordsイシューズ指向の科学教育 / 意思決定 / 総合的な判断的思考 / STS / 遺伝子治療 / 臓器移植 / ELSI
Research Abstract

1 英語圏の科学教育界を調査した結果、米国のBSCSの開発したヒトゲノム計画に関する2種類のモジュール教材や高校生物のテキストのBSCS青版の第6版、それにカナダで開発後米国版としてミドルスクール対象の“SciencePlus"、あるいは高校生物のカリキュラムテキストであるBIOCOM、さらにカナダの“Logical Reasoning in Science&Technology"等は、まさに高度科学技術社会におけるイシューズ指向の科学教育のカリキュラムの好例としての教材であることが明らかになった。
2 上記の各種教材の他に、理論的な各種文献を分析した結果、高度科学技術社会においては解決済みで唯一正答を追及する純粋科学指向の従来の理科教育から転換した、新しいイシューズ指向の科学教育が必要なこと、さらにこの新しいイシューズ指向の科学教育としてのSTSの基本理念は、科学・技術に関連した社会的(STS)問題の解決とそれらSTSイシューズに対する意思決定とそれに基づく市民としての行動化にあり、これら意思決定と行動化を図る際の人間の高次思考スキルが総合的な判断的思考であることと、これらの関連の構造化を明らかにした。
3 以上の理論的背景を基礎に高校生物教育における、「遺伝子治療」と「臓器移植」を題材に具体的にモジュールを実際の高校生を対象に開発、試行した結果、高校生物教育において有効なる評価を得た。
4 従って、高度科学技術社会においては必須であるイシューズ指向の新しい科学教育には新しい基本理念とそれを具体化する新しい教育内容と指導方法の開発が必須であり、今後さらに理念の精緻化と幾つかの具体的事例の開発が課題であることも提言した。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 井本教貴: "社会的イシューズを扱ったモジュールの開発-臓器移植を題材として" 生物教育. 37(1,2). 42. (1997)

  • [Publications] 鹿野英一: "科学教育における意思決定の指導に関する研究-その判断理由に注目して" 生物教育. 37(1,2). 42. (1997)

  • [Publications] 長洲南海男: "米国の科学教育の動向:-技術教育との関連より-" 日本科学教育学会第21回年会論文集. 21. 83-84. (1997)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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