1997 Fiscal Year Annual Research Report
テレビ会議システムによる遠隔教育の心理学的評価と効率的運用方法の検討
Project/Area Number |
08680244
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Research Institution | Tottori Women's College |
Principal Investigator |
河村 荘一郎 鳥取女子短期大学, 生活学科, 専任講師 (80249523)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中嶋 邦彦 鳥取女子短期大学, 英語英文学科, 教授 (60080305)
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Keywords | 遠隔教育 / テレビ会議システム / 教育メディア |
Research Abstract |
テレビ会議システムを利用した遠隔多人数授業について利用者の心的過程を分析するとともに、その効果的な利用方法について検討した。 1.平成8年度の調査結果の分析、再検討 前年度の調査で検討された受講者の心的負荷に関して資源消費の点から再検討した。処理内容が類似していると考えられることから、テレビ認知に関する先行研究の知見に基づいて受講時の心理過程を分析した。その結果、受講者の効率的な資源配分が授業理解を高めると示唆された。 2.遠隔教育の授業方法の検討 これまでになされた遠隔授業での印象を検討するため、遠隔教育システムを利用した教員にアンケート調査を実施した。その結果、全般に肯定的評価が得られ、テレビ会議システムによる遠隔講義が可能であることが示された。ただし、直接講義よりも高く評価されたわけではなかった。特に、学生への話しかけやすさの点で課題が残った。この調査結果は教育工学関連学連合第5回大会において、「テレビ会議システムを用いた遠隔教育に対する教員の評価」という題目で発表された。また、前年度調査した学生の評価と比較し、全体として2つの調査間で印象に大きな違いがないことを示した。 3.遠隔教育の方法についての提案 遠隔教育システムを効果的に利用する方法を検討した。上記の考察に基づいて、「画面の見やすさ」、「受講者の興味持続」、「双方向性の積極的利用」という3点が重要であり、その具体的な改善方法を吟味した。
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Research Products
(1 results)