1997 Fiscal Year Annual Research Report
教育用アレアトリ-・フォーム生成システムの開発に関する研究
Project/Area Number |
08680245
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Research Institution | Sapporo School of the Arts |
Principal Investigator |
城間 祥之 札幌市立高等専門学校, インダストリアル・デザイン学科, 助教授 (90113571)
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Keywords | アレアトリ-・フォーム / 偶然性 / 複雑系 / セル・オートマトン / フラクタル / カオス / 選択確立 / プロセス・フォーム |
Research Abstract |
まず,セル・オートマトンの(1)1次元2状態3近傍の256ルール,(2)1次元2状態5近傍総和型の64ルール,(3)1次元2状態5近傍の43億ルール,(4)1次元2状態線形セルオートマトン,(5)2次元9状態5近傍線形セルオートマトンなどの個別に開発された関数形式描画プログラムを総合的に組み込むメイン・システムを開発し,システムの全体動作において偶然性に支配されるプロセスが表現できるか? 計算機実験により確認した. 同様に,カオスについて,(1)回転状カオス,網目状カオス,円環状カオス,強制系カオスなどのような面積保存型,および(2)面積変化型円環状カオス,(3)翼状カオス,(4)チョ-サとゴルビツキ-の対称型カオス,(5)ローレンツの離散型カオスなどの個別に開発された関数形式描画プログラムを総合的に組み込むメイン・システムを開発した. また,フラクタルについてもジュリア集合,マンデルブロ-集合,シェルピンスキー曲線,コッホ曲線などの描画プログラムなどの個別に開発された関数形式描画プログラムを総合的に組み込むメイン・システムを開発した. その後,対話型ヒューマン・インターフェースを実現するためのイベント処理プログラム(フォルダ作成,ファイル保存,プルダウンメニュー作成,ボタン制御,マウス制御など)の開発を行い,これを上記メイン・プログラムに組み込みシステムの完成を図った. 最後に,完成したシステムにより生成されたアレアトリ-・フォームを試験的に各種デザイン業務へ適用し,その有効性を確認した.
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