1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08680256
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
高橋 芳子 山形大学, 教育学部, 教授 (20179542)
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Keywords | クロス・カリキュラム / 表現運動 / 表現科 / 総合表現 |
Research Abstract |
本研究は「魂をゆさぶる表現」のあり方の実戦研究の2期めにあたる。1期の研究結果として表現運動・ダンスにおける表現は身体言語による方法では子供の心(感性)の育成は十分になされないことが明らかにされた。したがって2期においては他領域とクロスさせ、表現科的な発想に基ずいて教育現場での実践を行った。 第1研究校、山形大学教育学部付属小学校では国語科・音楽科・体育科を中心にクロス・カリキュラムを作成し、学年全体で実践を行った。表現素材は宮沢賢治の「銀河鉄道」で、研究対象の4学年の126名は国語科で多様な読み取りをした。その後児童たちは自分の表現欲求に応じて、次の学習内容から自己選択を行った。1、表現運動 2、言語による表現、3、音楽による表現(歌または楽器演奏) 学習結果は平成9年2月に父兄や全校児童にたいして発表された。校外に向けての発表は公開研究会において1クラスの授業としてなされた。 第2研究校新圧市立北辰小学校、第3研究校長井市立西根小学校でも表現素材は異なるがクロス・カリキュラムでの実践を行った。3つの研究校における共通の成果は、児童たちが表現を高めてく過程で心身を解放させていき人間関係が良好になったことである。さらに、自発的な表現が許容されることから、無気力な児童が意欲的に学習に取り組むようになったことである。
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