1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08680256
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
高橋 芳子 山形大学, 教育学部, 教授 (20179542)
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Keywords | クロス・カリキュラム / 表現運動 / 総合表現 |
Research Abstract |
本研究は「魂をゆさぶる表現」の指導あり方の実践研究の3期めである。国内外の情報や歴史をとうして「合科」「統合」学習が主張される背景を探った。その結果、フランスのフレネ教育やシュタイナ-教育の理念に合い通ずるものがあることの発見があった。しかし、本研究は古代ギリシャのギムナステックの考えを現代の教育環境の中で実践することの研究であるため、教育の中心は「舞踊」であり、指導要領の「表現運動:ダンス」である。 古代ギリシャの舞踊教育はまさにクロスカリキュラムであった。 今年度の実践は山形大学教育学部附属小学校の丸山一裕、花輪千秋先生が中心で行われた。さらに、長井市西根小学校では梅原恵子先生が中心になり三学年が実践研究を行い、研究発表をした。 丸山・「赤い花、青い星」は国語、体育、道徳をクロスさせた。 花輪・「風の又三郎」は国語、体育、音楽をクロスさせた。 梅原・「泣いた赤鬼」は国語、体育、音楽、図画工作をクロス差せた。その結果、子供たちは物語の主人公になりきり、人間がどのように生きていくか、価値ある生き方はどうあるべきかを感動をもって体得した。 研究会の参加者の一人であった佐藤学氏(東京大学)は子供たちの踊る姿を「鳥肌がたつ」と絶賛された。
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