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1996 Fiscal Year Annual Research Report

幼児期の表現行動における身体性に関する縦断的研究

Research Project

Project/Area Number 08680290
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionHyogo University of Teacher Education

Principal Investigator

岡部 毅  兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (00105339)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 哲也  兵庫教育大学, 学校教育学部, 助手 (10273814)
横川 和章  兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50174850)
名須川 知子  兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (50144621)
Keywords幼児 / 表現行動 / 身体性 / 保育内容・表現 / 遊び / 母子
Research Abstract

本研究は、幼児の保育内容「表現」について、従来の教科的枠組を超えた新たなる視点を身体に着目して求めようとするものである。1才から3才を対象とし、幼児が様々な表現媒体を用いて、周囲との関係性を確立させながら行動する際の身体の方向性が、内面的な表現と関連していることを明らかにしようとするものである。
本年度は、月2回程度、2グループ4組の親子が自然に遊ぶ様子を、4台のVTRで収録した。プレイ・ルーム内では、日常場面に近いように、母親に対しては、子どもとともに遊戯室に一緒にいて普段子どもと接しているように過ごしてもらうことを教示した。VTR分析は、物を介して母親とかかわりを求める場面として、母親に物を見せる行為、物をわたす行為が幼児の意志を表現している場面のひとつであるとみなし、その場面での親子の顔、及び体の方向性の記述を行った。その結果、物を見せる・わたすという行為が、顔も体も母親の方に向けてなされる場合が高い割合で生起し、幼児によっては、体は完全に母親の正面に向けられていなくても顔は向けられていることが多かった。また、母親に対して接近して物を見せる・わたす行為において、全身体が母親に向けられることが顕著であった。一方、同じような場面において顔や体が母親に向けられていない場合でも、その行為の前後には全身体が母親に向けられている場合が多かった。逆に、既に母親の近くで遊んでいる場合は、体は物に向かい、顔だけを母親に向けて、物を見せたりわたしたりしていた。また、物をわたす行為と受け取りに時間がかかる場合でも母親がその物を受け取る時点では、幼児は全身体を母親に向けていた。
以上のように、遊びの中での幼児の母親に対する身体の方向性は、母親とのかかわりを求める気持ちの反映としてみることができた。しかし、それは幼児と母親の空間的関係や母親の対応によって異なり、今後の課題として残された。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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