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1996 Fiscal Year Annual Research Report

高エネルギー中性子束測定法の研究

Research Project

Project/Area Number 08680527
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

石橋 健二  九州大学, 工学部, 教授 (00159766)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 有馬 秀彦  九州大学, 工学部, 助手 (20253495)
前畑 京介  九州大学, 工学部, 助手 (30190317)
Keywords中性子束 / 陽子入射 / 1GeV / 重心系90° / (p,n) / 準弾性散乱 / 炭素 / ヘリウム
Research Abstract

GeV程度の高エネルギー領域の中性子入射反応は、陽子入射の場合と違い、信頼できる測定値がなく、理論計算との十分な比較がなされていない。信頼できる測定値がない一つの理由は、このエネルギー領域では入射中性子束を精度よく求める方法がないことである。本研究では、陽子入射(p,n)準弾性散乱を利用し、精度よく入射中性子束を求める方法の実現可能性を調べた。
実験は高エネルギー物理学研究所12GeV陽子シンクトロンのπ2ラインで実施した。ターゲットは、炭素及び液体ヘリウムである。検出器は液体シンチレータ(NE213)であり、飛行距離約1mで、荷電粒子識別用ベトシンチレータをつけて実験した。1GeV陽子入射で、重心系90°の角度でコインシデンス測定を行い、実験で得られたスペクトルから(p,n)準弾性散乱を求めた。この方向では陽子入射と中性子入射とで実験の対象性があり、陽子入射データがそのまま中性子入射の場合に適用できる。
実験結果を、カスケード計算コードHETCによる計算結果と比較し、次の結果が得られた。
(1)実験で得られた準弾性散乱断面積は、炭素ターゲットでは計算値と実験誤差の範囲内で一致した。しかし、ヘリウムターゲットでは計算値より34%大きい結果となった。
(2)実験の実施し易さの点からは炭素ターゲットの方が中性子束絶対測定に適しているが、準弾性散乱事象の判別の点からはヘリウムターゲットの方が優れている。

Research Products

(1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] M.Nishimura et al.: "Quasi-Elastic Cross Sections for 1GeV Proton Incident on ^4He and ^<12>C" Proc.of the 1996 Symposium on Nuclear Data (JAER1-Conf). (予定).

URL: 

Published: 1999-03-07   Modified: 2016-04-21  

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