1996 Fiscal Year Annual Research Report
InsP_33-kinaseアイソザイムの中枢神経における生理的役割の解明
Project/Area Number |
08680839
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | 山梨医科大学 |
Principal Investigator |
高沢 和永 山梨医科大学, 医学部, 助手 (60187945)
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Keywords | InsP_33-kinase / 海馬 / 記憶 / ノックアウトマウス / ジーンターゲッティング / 分子生物学 |
Research Abstract |
申請者がすでにラット脳よりクローニングしているInsP_33-kinse-AのcDNAをプローブとしてマウスのgenomic libralyをscreeningし、数種類のクローンを得た。各種制限酵素を用い、得られたクローンを解析したところ、InsP_33-kinse-A遺伝子はgenomic DNA上で約10kbの範囲にわたって存在していることが明らかになった。そこでこの10kbについて各種制限酵素を用いて種々のfragmentを切り出し、M13ベクターに挿入し、その全DNA配列をサンガー法にて決定した。その結果マウスInsP_33-kinse-Aの遺伝子はラットInsP_33-kinse-AのcDNA配列を基にして解析したところ、7つのエクソンから構成されている事が明らかになった。これまでに申請者らはラットInsP_33-kinse-Aの触媒部位はその蛋白のC端側に存在していることを報告しているが、ちょうどその触媒部位をコードする領域が細かく6つのエクソンにより分断されており、酵素活性発現には必須でないN端側は比較的長い約500bpの1エクソンによりコードされていた。ゲノムDNAより予想されるマウスInsP_33-kinse-AのmPNA配列は、すでに申請者が報告しているラットInsP_33-kinse-Aのそれと比較し全長で93.9%の一致をみた。さらにそれぞれの蛋白の一次構造においては、98.7%の一致、99.6%の相同性を示した。 こうして得られたゲノムクローンを用いて、ジーンターゲッティング用のベクターを作成し、ES細胞に導入し、相同遺伝子組み換えをおこしたクローンをすでに得ており、さらにこのES細胞をマウス受精卵に戻し、キメラマウスを得ている。現在これらのマウスからgerminal transmitionを起こしたマウスが得られるのを待っている最中である。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] S TOGASHI,et al: "Structural identification of the inositol 1,4,5-trisphosphate binding domain in rat brain inositol 1,4,5-trsphosphate 3-kinase" Biochemical Journal. (in press). (1997)