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1996 Fiscal Year Annual Research Report

中枢神経系ミエリンタンパクを指標とする脊椎動物の進化の研究

Research Project

Project/Area Number 08680873
Research InstitutionSoka University

Principal Investigator

栗原 正  創価大学, 生命科学研究所, 教授 (50018800)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小嶋 久子  北里大学, 医学部, 講師 (90118810)
佐久間 充弘  創価大学, 生命科学研究所, 助手 (90267493)
Keywords中枢神経系 / ミエリン / ミエリンタンパク / 脊椎動物 / 進化 / 分子進化
Research Abstract

中枢神経系ミエリンタンパクPLP(プロテオリピドタンパク)、MBP(ミエリン塩基性タンパク)、およびCNP(2',3'-環状ヌクレオチド3'-フォスフォジエステラーゼ)について、以下のような結果を得た。
1 鳥類両生類のCNPのcDNAクローニングとウェスタンブロット解析を行なった。魚類CNPのクローニングには成功していない。ウシガエルからはCNP1型のcDNAが、ニワトリからはCNP2型のcDNAが分離された。ウェスタンブロット解析によると、ウシガエルではCNP1と思われる一種類のアイソフォームのみが、ニワトリではCNP2の特異抗体と反応するメジャーバンドが検出された。
2 CNPのアミノ酸置換率を脊椎動物の分岐年代に対してプロットすると、アミノ酸置換はほぼ時間に比例して起こっていることがわかった。ところが、同時にプロットしたPLPとMBPはほぼ時計様のアミノ酸置換とは著しく隔たった変化を示した。すなわち、PLPとMBPは3億年以上前には現在よりずっと速い速度で進化していたことが明らかになった。cDNAのヌクレオチド配列について同義置換と非同義置換を比較したところ、3億年以上前にはPLPとMBPの両遺伝子に正の淘汰がはたらいていた可能性が示唆された。
3 PCRによりシ-ラカンスPLP/DM20遺伝子の断片が得られた。今後、シ-ラカンスの進化上の位置を分子レベルで探るために役立つと思われる。

Research Products

(2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 栗原正: "ミエリンタンパクの分子進化" 神経化学. 35巻3号. 414-415 (1996)

  • [Publications] 吉田弘美: "ニワトリおよびウシガエル2',3'-環状ヌクレオキド3'-フォスフォジエステラーゼのcDNAクローニング" 神経化学. 35巻3号. 416-417 (1996)

URL: 

Published: 1999-03-07   Modified: 2016-04-21  

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