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1996 Fiscal Year Annual Research Report

新生児期ラットの無酸素耐性が呼吸調節機能に及ぼす影響:環境温度との関連性について

Research Project

Project/Area Number 08770052
Research InstitutionThe Nippon Dental University

Principal Investigator

佐伯 周子  日本歯科大学, 歯学部, 講師 (90281435)

Keywords呼吸 / 新生児 / 無酸素 / 温度
Research Abstract

ラットを生後3日目に無酸素環境に暴露し、その後21日齢に達した段階で空気(安静時呼吸)、低酸素(10%O_2)、低酸素+高炭酸ガス(10%O_2+3%CO_2)を10〜30分吸入させ、新生仔期の無酸素暴露が換気応答に与える長期的影響を調べた。
[結果]1.無酸素環境暴露(100%窒素、10分間)時の変化 中性温度域(32-34℃)あるいは高温域(36-38℃)の温度環境下で、3日齢のラットの心拍数は安静時の約1/3以下に低下し、呼吸運動もほぼゼロになった。窒素を空気に切り替えると心拍数・呼吸運動回数ともに回復し、環境温度によりその程度に差が見られた。空気再開20分後、心拍数は環境温度が無酸素時中性温度-回復期高温の場合に100%以上、無酸素時高温-回復期低温(28-30℃)の場合に70%回復し、呼吸運動回数は、回復期の温度環境にかかわらず無酸素時中性温度であった場合は100%以上、高温であった場合は80%の回復であった。
2.21日齢までの成長変化 無酸素暴露の有無にかかわらず、類似した体重増加を認めた(平均48g)。
3.21日齢における換気応答 中性温度下で無酸素暴露されたラットの分時換気量は、無酸素暴露を経験していないコントロールラットのそれと比べて有意な差は認められなかった。一方、高温下で無酸素に暴露されたラットはコントロールラットに比べ、空気、10%O_2+3%CO_2吸入時の分時換気量には差がなかったが、10%O_2吸入時に有意の増加が認められた。
[結論]ラットの新生仔は無酸素に対し高い耐性を持ち回復後も正常な体重増加を示すが、成長の過程で機能的変化が生ずる可能性が、呼吸機能について示唆された。

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Published: 1999-03-07   Modified: 2016-04-21  

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