1996 Fiscal Year Annual Research Report
人好中球活性化時の蛋白質チロシン燐酸化反応とMAPキナーゼの活性化の検討
Project/Area Number |
08770098
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Research Institution | 福井医科大学 |
Principal Investigator |
太田 信次 福井医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (90273010)
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Keywords | MAP Kinase / チロシン燐酸化 |
Research Abstract |
これまでわれわれは活性化した好中球内でチロシン燐酸化された分子量40KDaの蛋白質がMAP Kinaseであることを示唆してきた。今回MAP Kinaseのポリクローナル抗体を作製し40KDaの蛋白質を免疫沈降することによって、チロシン燐酸化されるこの蛋白質がMAP Kinaseであることを証明しようと試みた。抗MAP Kinase抗体はMAP KinaseのC末端側21ペプチドを合成、精製しウサギに免疫することによって作製した。作製した抗体と抗フォスフォチロシン燐酸抗体を用いてウエスタンブロット法により好中球内の蛋白質を検討すると好中球内のチロシン燐酸化される40KDaの蛋白質を抗MAP Kinase抗体にcloss reactする蛋白は電気泳動上同様の挙動を示しチロシン燐酸化された分子量40KDaの蛋白質がMAP Kinaseであることが示唆できた。しかし今回作製した抗体ではdenatureされていないMAP Kinaseを免疫沈降することができず、好中球が活性化されるときにチロシン燐酸化される分子量40KDaの蛋白質がMAP Kinaseであることを直接的に証明することはできなかった。
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