1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08770521
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
岩井 孝明 東京慈恵会医科大学, 内科学講座4青戸病院, 助手 (50203344)
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Keywords | 心肥大 / c-myc / 圧負荷 / RNA |
Research Abstract |
心肥大のメカニズムをあきらかにするためにin vivoな系で心臓に可逆的な物理的ストレスを加え、肥大形成シグナルとしてのc-myc癌遺伝子が生じるかどうかを分子生物学的に検討を行った。 1.体重200-250gのWistar系雌ラットを用い大動脈弁直上に、バルーン付きカテーテルを挿入、左室圧をモニタリングしながら、バルーンを膨張し物理的伸展刺激を加えた。圧刺激は240mmHg-260mmHgで行った。 2.進展刺激を加えた後、心臓を摘出したグアニジウム法によりtotalRNAを抽出した 3.ヒトc-myc遺伝子に対するプローブを用いたノーザンブロッと法によりc-myc発現量を検討した。 バルーン刺激 240-260mmHg,5秒間X3回、刺激したグループの心臓で著明なc-myc遺伝子発現の亢進が認められた。 現在、圧、時間の条件を変更した場合の量的な変化を検討中である。さらに進展刺激に対するレセプターの関与をみるべくα-blocker,β-blocker,ACEI,AT1 antagonistの前投与によるc-mycの発現の程度に変化が生じるか1検討中である。
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