1996 Fiscal Year Annual Research Report
マウスでの抗原反復投与によるTH1/TH2不均衡の成立機序:マウスのアトピー性皮膚炎モデル作成とその検討
Project/Area Number |
08770622
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
西條 忍 東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (90215525)
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Keywords | カンジダ / アトピー性皮膚炎 / サイトカイン |
Research Abstract |
1.剃毛したBALB/cマウスの背部に10^6個のカンジダ胞子をおいて24時間密閉固定することにより、皮膚感染をおこす。これを繰り返した群とそうでない群について比較検討を行った。 (1)カンジダ抗原を耳介に10mlずつ皮下注したときの腫脹を経時的にみると、皮下注後6時間より後に、繰り返した群で耳介腫脹がより大きかった。ただし、3回以上繰り返した場合にさらに大きな腫脹が生じるということはなかった。 (2)カンジダ抗原刺激による、所属リンパ節細胞の増殖反応/サイトカイン産生反応を調べると、繰り返した群で(繰り返した回数が大きい程)量的により大きい反応が認められた。質的差異は認められなかった。 2.マウスの片側の耳介にカンジダを繰り返して塗布した場合についても、同様の検討を行った。 (1)耳介に皮下注したカンジダ抗原による腫脹の反応は、概して小さく、また、左右差を認めなかった。これは、カンジダ塗布のかわりにカンジダ抗原皮下注を片側の耳介へ繰り返した予備実験の結果と異なるものだった。
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