1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08771031
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
高沢 賢次 順天堂大学, 医学部, 講師 (30226766)
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Keywords | CAM / Cardiac transplantation / chronic rejection / IL-2 bio assay / anti donor anti-body |
Research Abstract |
1)IMPDII inhibitorであるCAM投与群と免疫抑制剤無投与群の移植後90日目のドナー心冠状動脈を病理組織学的に比較検討すると,冠状動脈の有病率はCAM投与群では5.93%,無投与群では93.73%と有意な差が生じた. 2)CAM投与群と無投与群の脾細胞を用いたflowcytometryによるリンパ球サブセットの解析では,CD4,CD8の発現に関しては差異は認められなかった. 3)CAM投与群もしくは無投与群のナイロン非吸着性脾細胞を反応細胞,Lewisラットの非活化脾細胞を刺激細胞とした混合リンパ球培養を行うと,CAM投与によって,T-Cell proliferationは抑制されていた. 4)3)のMLR上清中のIL-2をIL-2 dependent cell lineであるCTLL-2のproliferationで比較すると,CAM投与群では,IL-2産生は抑制されていた. 5)3)と同様の細胞を用いた,二次的な細胞障害活性の誘導はCAM投与によって,抑制された. 6)CAM投与群と無投与群の移植後90日目の血清中の抗ドナー抗体価をflowcytometryを用いて測定し,CAM投与群ではIgG,IgMの産生は抑制されていた. 7)遅延型過敏反応(DTH),冠状動脈での免疫グロブリン,補体の沈着,またFK-506投与群との比較などについては現在検討注である. 以上により,新しい免疫抑制剤CAMは移植心冠状動脈硬化の予防に対して有用であり,その機序を検討すると細胞性免疫,液性免疫ともに抑制している事が明らかになった.
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