1996 Fiscal Year Annual Research Report
^<31>P飽和移動NMR法による虚血性腎障害のエネルギー論的解析
Project/Area Number |
08771198
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Research Institution | Kagawa Medical School |
Principal Investigator |
田家 諭 香川医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (60231388)
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Keywords | ^<31>P飽和移動NMR / 虚血性腎障害 / ATP |
Research Abstract |
本研究は急性腎不全の主たる原因となる虚血性腎障害において、そのATP量の変化を^<31>P飽和移動NMR法を用いて合成系と分解系にわけて測定し、各種病態下あるいは各種薬剤投与下におけるATP量の変化の違いが、合成系の変化によるものか分解系の変化によるものかを解析することを目的としている。 本法ではその原理に基づくと、γ-ATPおよびPiの単一照射時と非照射時におけるPiおよびγ-ATPの共鳴信号強度の変化と緩和時間の測定が必要となり、そのためのパルス系列の作成が要求される。 現在までの研究により、Piの単一照射時と非照射時におけるPiおよびγ-ATPの共鳴信号強度の変化の測定のためのパルス系列の作成は概ね達成され、その変化量の測定は可能となったが、緩和時間の測定に数時間を要し、急性虚血性変化を捉えるべく結果を未だあげられていない。 緩和時間の測定時間の短縮のためには、測定感度向上による積算回数の減少が必要と考えられ、そのための実験手技およびパルステクニックの改良について現在検討中である。
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