1996 Fiscal Year Annual Research Report
卵巣腺癌発生における染色体異常および遺伝子変異の関与
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08771352
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| Research Institution | Iwate Medical University |
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Principal Investigator |
工藤 智彦 岩手医科大学, 医学部, 助手 (60275550)
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| Keywords | chromosome / ovarian tumor |
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| Research Abstract |
上皮性卵巣腫瘍(良性、境界悪性、悪性)計47例について細胞遺伝学的比較解析を行った。良性卵巣腫瘍16例では6例(37.5%)に染色体異常が見られ、そのうち3例(50%)は単一の異常であり、残りの3例(50%)は複数の染色体異常がみられた。境界悪性卵巣腫瘍では、6例中4例(66.7%)で染色体異常が認められ、そのうち2例(50%)が単一の異常であり、2例(50%)は複数の異常が認められた。悪性卵巣腫瘍では25例中21例(84%)で何らかの染色体異常が認められ、この21例のうち単一の異常であったものは、わずか3例(14.3%)であったのに対し、複数の異常を認めたものは18例(85.7%)と高頻度であった。この結果卵巣腫瘍の発生とその悪性化には染色体異常の関与が見られ、特に複数の染色体異常と腫瘍の悪性度との間には関連があるものと考えられる。
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Research Products
(1 results)
