1996 Fiscal Year Annual Research Report
耳下腺癌SCIDマウス移植に対するElectro chemo therapyの検討
Project/Area Number |
08771449
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
喜多 淳 関西医科大学, 医学部, 助手 (60257920)
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Keywords | 頭頚部腫瘍 / 耳下腺腫瘍 / 電気穿孔法 |
Research Abstract |
高電圧パルス波による電気穿孔法を用い各種薬剤存在下に耳下腺腫瘍細胞に電気パルスをかけ細胞内の抗癌剤の濃度を高めることで、抗癌剤(Bleomycin,CDDP,CBDCA,Taxol,Taxotere)の抗腫瘍効果の増強の有無を検討した。株化頭頚部腫瘍細胞(KB,UM-SCC5,UM-SCC10,HLaC79)を対象に電気穿孔法をおこなうとBleomycinの投与の時のみ電気穿孔法による抗腫瘍効果の増強がみられた。KB,UM-SCC5,UM-SCC10,HLaC79の各種腫瘍細胞間での差異は軽度であり、KB細胞が最も高感受性を示しこのモデル実験に適している株化腫瘍細胞と考えられた。CDDP耐性腫瘍細胞(KBrc)に対してはBleomycinの薬剤投与の際のみに軽度の増強があった。しかしながら、CDDPの耐性克服の対する検討をおこなうと、CDDPが高電圧パルス波によろ電気穿孔法にても薬剤の増強がみられず明らかな効果の増強を認められなかった。新鮮耳下腺良性腫瘍をSCIDマウスに移植し生着した症例が5例例あった。この移植耳下腺良性腫瘍に対してBleomycin,CDDPの高電圧パルス波による電気穿孔法による薬剤効果増強の有無を検討した。しかしながら、Bleomycin,CDDPにおける明らかな電気穿孔法の腫瘍増殖抑制効果は見られなかった。
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