1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08771453
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
半田 徹 川崎医科大学, 医学部, 講師 (10198939)
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Keywords | コルチ器 / 支持細胞 / イオン / コンダクタンス |
Research Abstract |
ハロセン麻酔下に断頭し中耳骨胞露出、蝸牛摘出、実体顕微鏡下にコルチ器を剥離した.約300μg/mlトリプシン添加細胞外溶液にコルチ器を保持し、シェーカーにて振盪してコルチ器支持細胞を分離した。細胞外灌流液 NaCl 136.9mM,KCl 5.37mM,CaCl_2 1.25mM,MgCl_2 0.98mM,KH_2PO_4 0,44mM,NaHPO_4 1.54mM,Dextrose 5mM,pH 7.4、ピペット溶液 KCl 140mM、MgCl_2 1mM、EGTA 1または0.5mM pH 7.4を用いた。A23187は細胞外灌流液に溶解し10μM濃度を細胞外投与し,BAPTAは10mMを細胞内灌流した。灌流を行った場合、灌流前をcontrolとして灌流後も経時的に観察した.ホールセルクランプ下に膜電位-80mVまたは-60mVに保持し、-100mVより100mVまで矩形波を与え測定した。 カルシウムイオノフォア、A233187を細胞外投与により外向き電流が増加し、TEAにより抑制され、10mM BAPTA細胞内投与により低下したことよりコルチ器支持細胞にCa^<2+> activated K^+ currentが存在することが示唆された。さらに、Clの置換により電流が低下したことよりClも、コルチ器支持細胞周囲のイオンに関与していることがわかった。これらのことより、Ca^<2+>によりコルチ器支持細胞間結合およびhair cell motilityに関与する環境もCa^<2+>により制御されていることがわかった。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 佐藤幸弘: "コルチ器支持細胞ギャップジャンクションのphorblo esterによる変化" Otol Jpn. 5. 359 (1995)
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[Publications] 佐藤幸弘: "コルチ器支持細胞ギャップジャンクションのIP_3による変化" 目耳鼻. 98. 1668 (1995)
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[Publications] 佐藤幸弘: "コルチ器支持細胞内部構造の観察" 目耳鼻. 99. 1428 (1996)
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[Publications] 佐藤幸弘: "コルチ器支持細胞におけるCa^<2+> activatedK^+ currentの検討" Otol Jpn. 6. 245 (1996)