1996 Fiscal Year Annual Research Report
3次元CT血管造影法における血管描出能についての実験的研究
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08771634
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
澤村 強 北海道大学, 歯学部・附属病院, 助手 (60241345)
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Keywords | CT血管造影法 / 血管描出能 / 三次元再構成 / 造影剤 / 再構成閾値 |
Research Abstract |
CT血管造影法における血管描出能について、実験的に検討を加えた。 1.血管の太さの影響について 肉眼的に確認できたのは、内径0.5mmまでであった。空間分解能の限界によるものと考えられた。 2.血管の走行状態の影響について チューブと撮像平面とのなす角が大きくなるほど、得られる三次元再構成像は小さく描出された。partial volume effectの影響と考えられた。 3.造影剤の注入と撮像の位相差 造影剤注入開始後、充分に間隔をおいて撮像すると、チューブ内に造影剤が満たされるため、長い円柱状の構造が描出されるが、注入開始直後に撮像すると、チューブ中心部が尖った形状に描出された。流体力学的な現象に基づくものと考えられた。 4.血管内に存在する造影剤の濃度 造影剤の濃度が高いほど、より明瞭な3次元再構成像が得られた。 5.再構成閾値の影響 実験的であるがゆえに、三次元再構成の際に閾値の影響はほとんどなかったが、実際は血管の周囲に種々の組織があり、それらからのノイズが生じてくることから、閾値の調整が重要になってくると考えられた。
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