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1997 Fiscal Year Annual Research Report

談話理解に基づく知識の獲得・改訂

Research Project

Project/Area Number 08837020
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionTokyo Woman's Christian University

Principal Investigator

小嶋 恵子  東京女子大学, 文理学部, 教授 (00050782)

Keywords談話理解 / 読解 / 推論 / 解釈の構成 / 解釈の変更 / 解釈の共同構成 / 多義性低減の方略 / 同音異義語
Research Abstract

1.談話理解における解釈の構成と変更を推理小説の読解の場合について検討する。(1)前年度とは異なるテキスト(名探偵コナン)を使って、前年度と同じ結果(同一テキストを読んでも読み手によって構成する解釈は多様である;一度構成した解釈を後から来る情報によって変更することは困難である)が得られることを確かめた。(2)前年度と同じ話(金田一少年の事件簿)であるが、一部異なる情報を含む2種類のテキストを使って2人で解釈の共同構成をさせ、その読解過程を検討し、次の結果を得た。相手にだけ与えられた情報は重要だと思うが利用しにくい、自分の解釈が出来てしまうと自分の解釈を補強する相手の解釈からは影響を受けるが、自分の解釈とは異なる相手の解釈からは影響されない。
2.日本語における辞書的多義性低減の方略について検討した。日本語には同音異義語が多い。ラジオでアナウンサーがどのような説明を加え辞書的多義性を低減しているかを観察した。次にそのような多義性低減の方略を大学生が持っていることを確かめる調査を行なった。調査1では、同音異義語を持つターゲット語を決め、それを含む3種類の文を作る:基本文(多義性を低減する手がかりを含まない)、文脈文(基本文にターゲット語を示唆する文脈を加えたもの)、言い換え文(基本文にターゲット語の言い換えを付け加えたもの)。3種類の文を2つずつ対にして示し、「より正確に意味を伝える」のはどちらかを答えさせた。文脈文も言い換え文もいずれも基本文より正確に意味を伝えるとされたが、文脈文と言い換え文の比較では評価が分かれた。調査2では基本文を示し、どこが分かりにくいか、意味を正確に伝えるにはどうすれば良いか説明させた。両調査の結果から大学生は辞書的多義性に気づき、それをどうすれば低減できるかについての知識を持っていることが確かめられた。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] 小嶋恵子・波多野誼余夫: "推理小説の解釈の共同構成" 日本教育心理学会総会発表論文集. 39. 520-521 (1997)

  • [Publications] 小嶋恵子・波多野誼余夫: "大学生における辞書的多義性低減の方略" 日本心理学会大会発表論文集.

  • [Publications] (発表予定)62. (1998)

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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