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1996 Fiscal Year Annual Research Report

非還元雄性配偶子を利用した無核性カキ品種の育成

Research Project

Project/Area Number 08876007
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

田尾 龍太郎  京都大学, 農学部, 助手 (10211997)

Keywords巨大花粉 / 胚培養 / フローサイトメトリー / 9倍体
Research Abstract

当初の研究計画通り,カキ数品種の花粉直径を調査したところ,いずれの品種においても巨大花粉の発生は認められるものの,禅寺丸において巨大花粉の発生頻度が最も高い(約5%)ことが明らかになった.そこで,禅寺丸の巨大花粉と通常花粉をナイロンメッシュ(孔径62μm)を用いて分別し,フローサイトメーターによってそれぞれの花粉の核のDNA量を測定したところ,巨大花粉の核のDNA量が通常花粉の2倍であることが明らかになり,巨大花粉が非還元花粉であることが確認された.続いて,分別した禅寺丸の通常花粉及び非還元の巨大花粉を6倍体品種である次郎に交配した.交配約70日後の果実中の種子を調査したところ,通常花粉交配区の種子はほとんどが長さ15mm前後であり,その中には肉眼で確認できる大きさに発達した胚がみられる完全種子であったのに対し,非還元花粉交配区の種子の大部分は,長さ7mm前後であり,実体顕微鏡下でかろうじて確認できる程度の退化の段階にある胚を含んだ不完全種子がほとんどであった.これらの不完全種子中の未熟胚を無菌的に取り出し,胚の救助培養を行ったところ,植え付けた294個の胚のうち3個の胚が発芽した.フローサイトメトリーにより,これら発芽個体の核のDNA量は通常の6倍体のカキ品種の核のDNA量の1.5倍であることが示され,これらが9倍体であることが確認された.以上の結果より,巨大花粉の交配と未熟胚の救助培養による,9倍体育成の可能性が示された.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 大熊 武 他3名: "非還元巨大花粉の交配によるカキの9倍体の作出" 園芸学会雑誌. 第66巻別1(発表予定). (1997)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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