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1998 Fiscal Year Annual Research Report

マウス神経胚に発現するSOX遺伝子群のcDNAクローニングと機能解析

Research Project

Project/Area Number 08877004
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

平岡 芳樹  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (80218768)

Keywords神経胚 / 発生 / SRY / HMG box / DNA結合 / ロイシンジッパー
Research Abstract

哺乳類の性決定を担う遺伝子として同定されたSRY遺伝子は、生殖堤を精巣へと分化させるdominant inducerであり、この遺伝子がコードする蛋白質は、HMG boxと呼ばれるDNA結合能を有する特徴的なモチーフを持つことが知られている。SRY遺伝子の発見後、類似のDNA結合モチーフを有する蛋白質が数多く存在する事が明らかになり、これらをコードする一群の遺伝子はSOX遺伝子群と名付けられた。SOX遺伝子群は胚の発生において組織の分化に関与している。
本研究では、神経発生におけるSOX遺伝子群の発現とその機能を調べるために、マウス胎生8.5日目の胚から複数のSox cDNAを単離した。得られたcDNAの内で最初に解析されたのは、mSox13である。この遺伝子は典型的なHMG boxの他にロイシンジッパー構造を含み、またその近傍にグルタミンに富む領域があることが分かった。このグルタミンに富む領域を我々はQ boxと命名した。更に、mSox5を新たにクローニングし、既に報告済みのマウスSox5の塩基配列と比較したところ、既知のものよりも5l側に長いことが明らかになった。この伸長している部分はmSoxl3と相同性の高いロイシンジッパー構造およびQ boxをコードしていることが判明した。mSox5のこのN末部分に対応する塩基配列は、マウス成獣の精巣でも胚でも発現していることを、RT/PCR法により証明した。更に我々は、三番目のcDNAとして、mSox7をクローニングし、その塩基配列を決定した。このcDNAがコードしているタンパク質の中には、典型的なHMG配列の他に、特徴的なアミノ酸配列は見出せなかった。Northem分析および免疫組織化学的の検索により、mSox7は卵細胞と心臓に発現することが分かった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Y.Hiraoka et al.: "The mouse Sox5 gene ancodes a Protein Containing the laucine zipper and the Q box" Biochimica et Biophysica Acta. 1399. 40-46 (1998)

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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