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1996 Fiscal Year Annual Research Report

肝細胞癌の化学療法におけるP蛋白の発現及び耐性克服についての基礎的・臨床的研究

Research Project

Project/Area Number 08877141
Research InstitutionShimane Medical University

Principal Investigator

石田 淳  島根医科大学, 医学部, 助手 (00212887)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 笠井 俊文  島根医科大学, 医学部, 教務員 (70194701)
Keywords薬剤耐性 / P蛋白 / 肝細胞癌 / 動注化学療法
Research Abstract

肝細胞癌の動注化学療法において薬剤耐性の原因の1つと考えられているP糖蛋白についてH8年度は家兎を用い基礎的検討を行った。P糖蛋白の免疫組織化学的染色は以下のようにおこなった。正常家兎、肝硬変及び肝癌家兎を用いそれぞれ正常肝実質、肝硬変組織及び肝癌組織を経皮的針生検にて採取した。これらをホルマリン固定、パラフィン包埋後薄切切片を作成した。1次抗体としてP糖蛋白モノクローナル抗体を反応させその後免疫染色をおこなった。対比染色にはファストグリーンもしくはマイヤーのヘマトキシリンを用いた。CAS200Imaging Analyzerを用い全体の細胞質の面積に対するP糖蛋白陽性部分からP蛋白の陽性率を求めた。
次に肝癌家兎に対し大腿動脈より経皮的にカテーテルを肝動脈に挿入しアドリアマイシンとリピオドールを用いて動注をおこなった。動注直後撮像したCTでは腫瘍部に一致してリピオドールの集積が認められたが3ヶ月後撮像したCT画像ではリピオドールの消失が見られ耐性獲得と判断した。その病巣を経皮的針生検にて摘出し上記のようにP蛋白の定量化をおこなった。P蛋白は動注前に比べ増加していた。この病巣に対しまず肝動脈より薬剤耐性克服薬とした。P蛋白は動注前に比べ増加していた。この病巣に対しまず肝動脈より薬剤耐性克服薬としてカルシウム拮抗剤Verapamil HCl動注し30分後にアドリアマイシンとリピオドールを動注した。
動注後3ヶ月であるがリピオドールの消失はなく耐性克服した可能性があると思われる。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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