2008 Fiscal Year Annual Research Report
エジプトの小学校理科教育に対する仮説実験授業戦略の効果
Project/Area Number |
08F08005
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Host Researcher |
田中 邦明 Hokkaido University of Education, 教育学部, 教授
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Foreign Research Fellow |
GHANEM Tafida Sayed ahmed 北海道教育大学, 教育学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 国際研究者交流 / エジプト / 概念転換 / 授業戦略 |
Research Abstract |
1.仮説実験授業戦略の確立…2007年および2008年にエジプトで実施した「仮説実験授業戦略」に関する二次研修受講者の追跡調査の分析により、回答のあった約半数のエジプト小学校理科教員のうち75%が講習の講義内容の効果に強く同意し、全員が従来の指導方法を変革するために本授業戦略を継続的に活用することの必要性を認めていた。これらの結果は、28%の受講者がエジプトの科学教育カリキュラムとの不整合に遭遇しながらも、本授業戦略の将来におけるエジプトにおける普及可能性を示していた。 2.現職教員プログラムの開発…二次研修の受講者である教師の授業観察の結果から、本授業戦略による概念転換授業の成否にとって、教師の実験スキルと科学的説明能力が決定的に重要であることが明らかとなった。このことから、今後の幅広い普及をみすえて、本授業戦略に関する初歩的な研修プログラム開発の必要性が認められた。 3.本戦略の効果に関する総合的判断…本戦略にもとづく授業を受けた児童にどのような効果をもたらすかの評価については未着手である。 4.今後の普及可能性…今後の世界的な普及の可能性を目指して、英語版の本授業戦略に関する教師用ガイドブックを作成し、アラビア語への翻訳を行なう予定である。
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Research Products
(4 results)