2009 Fiscal Year Annual Research Report
中国経済の構造変化と二酸化炭素排出-対日国際分業の進展を含む産業連関分析-
Project/Area Number |
08F08010
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
長谷部 勇一 Yokohama National University, 経済学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JTN J.H 国立大学法人横浜国立大学, 国際社会科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 中国接続産業連関表 / 産業構造変化要因分析 / 二酸化炭素排出要因分析 / 中日国際分業 |
Research Abstract |
平成21年度は前年度収集したデータ等を利用して接続表を完成し、それに基づいて実証分析を行い、学会、セミナー等で報告を行った。具体的には、中国1997-2002-2005年接続産業連関表を作成し、それに基づいて中国産業構造変化と二酸化炭素排出に関する研究を行った。主にDPG分析手法を利用して、中国の産業構造変化と二酸化炭素排出要因分析を行った。結果は、中国は1997年から2005年にかけて消費、投資、輸出が主な成長要因になっており、中でも輸出の成長役割が大きく、消費の成長役割が小さくなっている事が目立っている。二酸化炭素排出に関しては、中国は経済発展に伴い、二酸化炭素排出量が拡大している。この研究結果は2009年10月函館で行った環太平洋産業連関分析学会第20回大会で報告した。 また2005年中日国際産業連関表の作成に関しては、収集したデータを利用して、中日間各産業の購買力平価の作成を試みた。この研究結果も環太平洋産業連関分析学会第20回大会で報告した。2005年の研究結果と比較分析を行うため、アジア経済研究所で発表されている2000年中日国際産業連関表を利用して、中日産業の国際分業と二酸化炭素排出に関する研究を行った。主に総投入基準国産化率(国際分業率)を試算し、中日産業の相互依存関係と二酸化炭素排出に関して実証分析を行った。さらに、2009年8月横浜国立大学経濟学部で主催する国際セミナーと2010年2月中国の華東師範大学商学院との学術交流セミナーも参加し、報告を行った。
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Research Products
(2 results)