2008 Fiscal Year Annual Research Report
先進的な3次元比抵抗構造インヴァージョンコードの開発とその実データへの適用
Project/Area Number |
08F08024
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
上嶋 誠 The University of Tokyo, 地震研究所, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PATRO Bantu Prasanta Kumar 東京大学, 地震研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 電気伝導度構造 / MP法 / インヴァージョン / 位相テンソル / 3次元 |
Research Abstract |
・平成20年10月に中国北京において,電磁気的手法を用いた比抵抗構造探査研究分野で最も権威があり,2年に1度開催される,第19回電磁誘導問題国際研究集会が開催されたので,その研究集会に参加した.その時点までに行ってきた研究成果を公表すると共に,世界のMT法研究の現状,特に本研究課題に関連する3次元構造インヴァージョン手法やphase tensor(電磁場応答関数であるimpedance tensorの虚tesorの左側から実tensorの逆行列をかけることによって得られるtensor)解析の現状を知り,世界各地から集まった関係研究者と議論を行った. ・本研究では,3次元解析において表層不均質によるdistortionの影響を受けないインヴァージョンコードの開発を目指している.表層の影響を受けにくい電磁場観測量として,上述した電磁場応答関数の位相(phase tensor)や,磁場-磁場応答関数があげられる.そのため,まず,phase tensorを直接逆解析するコードの開発を目指し,従来の3次元MTインヴァージョンコードの検討を行った.コードの検討は,本研究計画で購入したデスクトップPC上で行った.その結果,従来のMT法のインヴァージョンでは,見かけ比抵抗や位相などの観測量の,比抵抗構造に対する感度行列(Jacobian行列)を求めていたが,その部分をphase tensorに対するものに変更し,その変更に応じて,インヴァージョンにおけるデータ更改式を書き換えればコードの改良が行えるはずであることを確認した.Phase tensorの感度行列を表現する数式を導き,インヴァージョンコードに実装する作業に着手した.
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Research Products
(2 results)