2010 Fiscal Year Annual Research Report
主鎖型・側鎖型光応答性多分岐高分子材料の光機能における分子形状効果に関する研究
Project/Area Number |
08F08045
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
栗原 清二 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ALAM MD. Zahangir 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 多分岐高分子 / アゾベンセン / 光反応 / ホログラフィー |
Research Abstract |
高分子材料の物性や機能は、どのような化学構造をしているかという1次的な構造的因子ばかりでなく、長さや多分岐構造といった2次的な構造的因子の影響を大きく受ける。その中でも、多分岐高分子は、枝分かれ構造をしており、直線状高分子と種々の物性において大きく異なることが知られている。立体画像情報を回折格子として記録する高分子材料として高分子ホログラム材料があり、その記録方法として、光の照射部分から未照射部分に物質移動を利用する表面レリーフがある。 昨年度は、高機能レリーフ形成材料の探索を目指して、光応答性基として、光照射によりトランス体-シス体間の可逆的な光異性化反応を示すアゾベンゼン分子を有する多分岐型のスターポリマーの合成を行い、その応答性について検討した。その結果、剛直なコアを有するポリマーがフレキシブルポリマーより応答性に優れていることが明らかとなった。そこで、本年度は、比較的剛直なアゾベンゼン分子そのものを多分岐状に結合した高分子を合成することを目的に、アゾベンゼン骨格の量末端にヒドロキシル基を有するアゾベンゼン分子と1,3,5-ベンゼントリカルボン酸を用いて、A2+B3反応により、分子量2000~25000の多分岐高分子を得、その光応答性について調べた。
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Research Products
(3 results)