2008 Fiscal Year Annual Research Report
風力発電機・水素製造装置・蓄電キャパシターから成る新しいウィンドファームの構築
Project/Area Number |
08F08064
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Research Institution | Kitami Institute of Technology |
Principal Investigator |
田村 淳二 Kitami Institute of Technology, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MUYEEN S.M. 北見工業大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 風力発電 / 電気分解 / 水素製造 / 蓄電キャパシター / 出力平滑化 / 可変速風力発電機 / 固定速風力発電機 |
Research Abstract |
今年度における研究成果を以下に列記する。 1.永久磁石形同期発電機から成る可変速風力発電システムのモデル、並びに制御系の構成に関する検討を行った。発電機出力を整流回路並びにDC/DCコンバータで一定直流に変換した後、PWMインバータで系統へ出力する方式と、PWMコンバータ/インバータを通して系統へ出力する方式の2方式に関して、解析モデルをPSCAD上に構築し、変動風速に対する応答並びに系統側地絡故障に対する過渡安定度シミュレーションを行った。その結果、構築した制御系で安定な運転が可能であることを確認した。 2.固定速風力発電機によるウィンドファームが多機系統に接続されているシステムを想定し、かつウィンドファーム端子に無効電力補償装置STATCOMを接続したモデル系統をPSCAD上に構築し、STATCOMの無効電力補償による風力発電機の安定化制御に関するシミュレーション検討を行った。その結果、構築したSTATCOM制御システムにより風力発電機の過渡安定度が改善されることを確認した。 3.固定速風力発電機によるウィンドファームが系統に接続されているシステムを想定し、かつウィンドファーム端子に蓄電キャパシター並びに電気分解装置を接続したモデル系統をPSCAD上に構築した。蓄電キャパシターでは有効電力制御によりウィンドファーム出力を平滑化し、かつ無効電力制御によりウィンドファーム端子電圧を一定に維持するような制御系を構築した。その結果、ウィンドファーム出力が平滑化され、同時にウィンドファーム端子電圧も一定に維持されることから、単純な整流回路を通して接続されている電気分解装置で安定して水素が発生することを確認した。
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Research Products
(4 results)