2008 Fiscal Year Annual Research Report
沖縄諸島における熱帯植物を利用した持続的農業生産の確立
Project/Area Number |
08F08095
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
多和田 真吉 University of the Ryukyus, 農学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TRAN Dang Khanh 国立大学法人琉球大学, 農学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 亜熱帯植物 / 構造解析 / 生物活性 / 有効利用 / 持続農業 / 雑草防除 / 害虫防除 / アレロパシー |
Research Abstract |
20年度に行った実験は(1)ヒエの土壌中に含有されるアレロケミカルの同定、作物及び雑草に及ぼす影響を検討し、(2)ベトナム産イネがヒエの生長を抑制する品種間の差異、及び(3)沖縄に広く繁殖しているキク科一種であるWedelia trilobataの除草活性、抗酸化活性、及び成分の同定を行った。 ヒエが生育した水田土壌中の抽出物からterpenes,cinnamic acid,ferulic acid,long chain fatty acid等の18化合物が同定され、イネ及び他の水田雑草に強い抑制を示した。ヒエが強いアレロパシー能を示し、イネと他の水田雑草の生長に対して競合していることが認められた。 次にベトナム産のイネ73品種を選択し、室内実験、温室内実験及び畑実験において、ヒエの生長に及ぼす影響を検討した。イネの抑制力はハイブリド>地元イネ>伝統モチコメ>伝統陸稲モチコメ>地元陸稲の順であった。 W.trilobataの場合は0.5-0.16mg/ml濃度で検定した植物の生長を著しく抑え、W.trilobata土壌中の抽出液が大根の生長を70-90%抑制した。また、葉の抗酸化活性は茎及び根茎より最も強かった。ガスクロマトグラフィ-MSを用いて、多くのフェノール酸、coumarin,及びlong chain fatty acid及びそれらの類似化合物が同定された。
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Research Products
(3 results)