2009 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリックシンドロームにおける動脈硬化発症機序の解明
Project/Area Number |
08F08126
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
片桐 秀樹 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高 俊弘 東北大学, 大学院・医学系研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | 動脈硬化 / 脂質異常症 / コレステロール / 酸化LDL / メタボリックシンドローム / 酸化ストレス / スカベンジャー受容体 |
Research Abstract |
動脈硬化の発症・進展における分子機序の解明を目指した研究を行っている。昨年度は、酸化LDLの酸化LDLが動脈硬化の発症・進展に関与することを示し、酸化LDLやそれによりもたらされる酸化ストレスの重要性を証明した。 本年度は、もう一つのストレス応答系である小胞体ストレスについて検討を進めた。小胞体ストレスによる細胞死を惹起すると考えられているCHOPを欠損したマウスを用い、apoE欠損マウスとの交配による粥状動脈硬化への影響、および、カフモデルによる内膜肥厚に及ぼす影響を検討した。どちらの系においても、動脈硬化の発症はCHOP欠損マウスで著明に抑制され、さらに、血管内における炎症反応が軽減していることがその機序であることが示された。 この結果は、動脈硬化における小胞体ストレス応用の意義を示したものとして意義深いとともに、CHOPの炎症反応惹起に関わる役割を解明したことにおいても、重要なものと考えられる。
|
Research Products
(2 results)