2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08F08317
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
松井 美樹 Yokohama National University, 大学院・国際社会科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PHAN Chi Anh 国立大学法人横浜国立大学, 大学院・国際社会科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 品質マネジメント / 文化 / 実証研究 / 国際比較 / 品質情報 / 評価基準 |
Research Abstract |
本研究の目的は、製造企業における品質マネジメントと文化に関するデータを収集し、国の文化が日本の品質マネジメントに与える影響を明らかにするとともに、日本企業とその他のアジア諸国に立地する企業との比較分析を行うことである。 本年度はデータ収集の準備段階として、文化的要素が品質マネジメントに及ぼす影響についての既存文献をサーベイし、日本の品質マネジメントに関する表彰制度で用いられている枠組みや評価基準(日本経営品質賞の審査基準では、経営ビジョンとリーダシップ、顧客・市場の理解と対応、戦略の策定と展開、人材開発と学習環境、プロセス・マネジメント、情報の共有化と活用、企業活動の成果、顧客満足の8側面)がHofstedeの権力からの距離観、不確実性回避、個人主義/全体主義、男性的/女性的、長期志向/短期志向といった文化的次元とどう関連するのかを整理するとともに、日本の品質マネジメントで用いられている評価基準が他のアジア地域においても有効なものとなりうるための前提条件を分析するための枠組みを構築し、研究仮説を構想した。 さらに、上記の分析枠組みに準拠しながら、研究仮説を実証するために必要となる測定尺度としていかなるものを用いるべきかについて、検討を開始した。 上記の分析枠組みに基づいて情報の共有化と活用に関する研究仮説を立て、日本企業に関する既存データを用いたパイロットスタディを行い、その結果を論文に纏め、3月に北京(中国)で開催されたAsia Pacific Conference on Information Management(APCIM2009)において発表を行い、助言や示唆を受けた。
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Research Products
(3 results)