2009 Fiscal Year Annual Research Report
ニュートリノと原子核の反応率とパイ中間子の役割を陽に取り込んだ原子核多体理論
Project/Area Number |
08F08328
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
土岐 博 Osaka University, 核物理研究センター, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
VALVERDE Hermosilla.M 大阪大学, 核物理研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | テンサー力 / テンサー最適化シェルモデル / 2p-2h状態 / 炭素12と酸素16 / 短距離力 / 核力 / UCOM法 / ニュートリノの反応率 |
Research Abstract |
原子核においてテンサー力は非常に重要である。重水素でも2体の相互作用の全引力の80%をテンサー力が担っている。そのテンサー力を重い核でキッチリと取り扱えるようにすることは非常に重要な研究テーマある。最近、テンサー最適化シェルモデル(TOSM)が開発された。この科研費ではTOSMが重い核(C12とO16)で使えるようにプログラムを作ることと、He4において短距離の物理をもっとしっかりと解き上げる方法を開発することである。 重い核でのTOSM 全ての定式化を終えた。二つの方法で必要な物理量の計算を行いチェックすることで定式化の正確さを期すことができた。その上でプログラミングを行っている。全ての入力を終えて,現在は既存のプログルムとの数値チェックを行っている。 短距離力の取り扱い He4では少数多体系の方法で計算がなされている。TOSM法で計算した結果は厳密計算の90%くらいの値を出している。そのこと自身非常に重要なことである。しかし、後の10%がどのようにして出せるかの研究は重要であり,現在は短距離力の所をUCOM法で取り扱っている所を様々な関数を取り、計算を行っている。良い傾向にあることは見いだしているが,現在は最後の詰めを行っている。 ニュートリノと原子核の反応率 ニュートリノの振動実験ではニュートリノと原子核の反応率が非常に重要である。原子核における多体効果とデルタ励起の振る舞いをきっちりと入れた理論計算を行った。
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Research Products
(7 results)