2008 Fiscal Year Annual Research Report
ガン治療用ナノデバイスとしての核酸ナノマシンシステムの構築
Project/Area Number |
08F08340
|
Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
丸山 厚 Kyushu University, 先導物質化学研究所, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DU Jie 九州大学, 先導物質化学研究所, 外国人特別研究員
|
Keywords | DNAナノマシン / フォールディング / グラフト共重合体 / 構造転移 / 機能性核酸 / ポリカチオン |
Research Abstract |
機能核酸の活性と自立応答性を高める高分子材料の設計とナノマシンシステムへの組み込み治療を目的としたナノマシンシステムの構築には、生体物質や生体シグナルに自立応答し機能性核酸の触媒活性、分子認識活性および情報変換機能を臨機応変に制御する手法が不可欠となる。そのためには核酸の高次構造を、生体シグナルや環境に応じて柔軟に応答させる方法が考えられる。生体では種々の核酸結合性タンパク質を介することで、核酸の構造転移を促している。そこで、生体を手本に、これらのタンパク質の機能を再現する高分子材料の設計を行い、ナノマシンシステムへと組み込む手法を検討した。具体的には、すでに申請者がカチオン性くし型共重合体に蓄積してきた知見を基に、核酸ハイブリッドを安定化する高分子材料、異なる核酸コンフォーマー間の転移を促す高分子材料の開発を進めた。その結果、機能性核酸に共通して存在するステム-ループ構造を動的に制御する手法を開発した。
|