2008 Fiscal Year Annual Research Report
サンゴ礁生態系に与える有害化学物質のインパクト:温暖化・酸性化との共同効果
Project/Area Number |
08F08342
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
大森 保 University of the Ryukyus, 理学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SHEIKH M. A 国立大学法人琉球大学, 理学部, 外国人特別研究員
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Keywords | サンゴ礁 / 有害化学物質 / ジウロン / イリガロール / 有機スズ化合物 / 温暖化 / 酸性化 |
Research Abstract |
1)瀬底島サンゴ礁において炭酸システムの時系列観測をおこなった。 現場設置型の全自動アルカリ度測定装置を用いて、30分ごとにアルカリ度と全炭酸を測定し、サンゴ礁における炭酸システムの解析をおこなった。またサンゴの骨格年輪の微量元素濃度(Mg、Sr、U)を測定し、季節変動について炭酸システムの時系列変動との関係について解析した。 2)琉球列島サンゴ礁における有害化学物質の分布と挙動の調査研究をおこない、殺虫剤、除草剤、船底塗料などの空間分布と季節変動を解明する(沖縄本島、石垣島、石西礁湖など)。とくに石垣島白保地域の河川水においては、サトウキビの植え付けに伴う除草剤散布(8-10月)の影響が顕著であった。サンゴ礁海域においては、河口付近と海岸部を中心に年間を通して供給されていることがわかった。 3)平成20年12月-21年1月に、タンザニアのサンゴ礁における炭酸系変動の観測をおこなった。データの解析を進行中である。
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Research Products
(2 results)