2008 Fiscal Year Annual Research Report
新奇ナノ物質・ナノ複合体におけるフォトルミネッセンスへの外部電場効果
Project/Area Number |
08F08345
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
太田 信廣 Hokkaido University, 電子科学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LIU Xiaoming 北海道大学, 電子科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 半導体ナノ粒子 / 電場効果 / 量子サイズ効果 / 金属ナノ粒子 / 時間分解発光 / 光機能特性 |
Research Abstract |
ナノ物質の溶液中での電場吸収、電場発光スペクトルが測定できるように溶液セルの作成を行っている。半導体ナノ粒子のCdSに関しては、その電場吸収、電場発光スペクトル測定から、光励起状態において非常に大きな電気双極子モーメントを有すること、その大きさはナノ粒子のサイズの増加と共に大きくなること、またポリマー中にドープした試料に関しては、その蛍光特性がナノ粒子の作成条件に大きく依存し、酸素存在下では、顕著な光照射効果を示すこと、また発光状態の反応ダイナミクスが大きな電場効果を示す結果として、蛍光特性が顕著な外部電場効果を示すことがわかっているので、同様の研究を他の半導体ナノ粒子合成し、溶液中とポリマー中で電場吸収および電場発光スペクトル測定を行うことができるようにすると共に、電場発光特性と励起ダイナミクスへの電場効果の関係を調べている。特にCdTeナノ粒子の合成を行い、この合成された試料の電場蛍光スペクトルおよびその時間分解測定を行い、電場発光測定の測定を行っている。平成20年11月に来日してまだそれほど経っていないこともあり、実験がやっと軌道にのりつつ、成果はこれからである。
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